武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 コンパクト・デジタルカメラの世界への驚き


 日頃使っている一眼レフデジカメが重くてかさばるので、手軽なポケット用として、思い切ってコンパクト・デジカメを購入してみて驚いた。カメラとしての機能が飛躍的に進歩していることと、記憶メディアがとんでもなく安くなっていることに驚嘆した、8GBのSDHCカードが2千円以下で買えるなんて、何といい時代になったんだろう。カメラ付きのケータイ端末に追い上げられて差別化を迫られた結果だろうが、素晴らしい機種が揃っている。
 私はインターネットのデジカメ情報は、<デジカメWatich>というサイトをよく利用している。
http://dc.watch.impress.co.jp/ そこの最近の記事を参考に、国内各社の機種をチェックしてみてまた吃驚、以下にその数を拾い出してみよう。
◆コンパクトデジタルカメラ部門
オリンパス (11)
・カシオ  (12)
キヤノン (14)
・ジェネラルイメージング (2)
・シグマ   (2)
ソニー   (9)
ニコン   (12)
パナソニック(12)
富士フイルム(10)
ペンタックス (7)
・ライカ (1)
・リコー (3)
 2009年中に国内で発売・発売予定の機種だけで99、なんとも凄い。ちなみに<ケータイ端末674機種>というフレーズをネット上で見つけた。大変な過当競争が、同一商品内部と異種商品間で争われていることを知り唖然となった。発売中の99機種がそれぞれにしのぎをけずる性能競争をしていることは承知しているので、個々の機種の内容に立ち入ることはやめておこう。さて、我が家のコンデジはと捜してみると、最近購入したものを含めで3機種ある。

 一番古いのは、多分10年ほど前に使っていたフジフイルムのFinPix4800Z、何度か海外旅行にも連れていったことのある懐かしい機種。当時はこれで写していると珍しがられ「何ですか」と尋ねられたこともあった。周囲はほとんどフィルムカメラだった。この機種、すでにフジフィルムのサイトからデータが消えており、取扱説明書を紛失したので基本的なスペックなども分からなくなってしまった。ネットで探してもほとんどヒットせず、時代の流れの速さにまた吃驚した。
 (追伸)カメラナビhttp://navi.kitamura.jp/というサイトでやっとデータを見つけたので記念に引用しておこう。発売日を見ると、まだ8年しかたっていないのにまた吃驚、10年もたっていないのにメーカーのサイトから抹消されてしまう時代になったとは・・・。それにしても定価のなんと高かったこと。

[メーカー] 富士フイルム
[発売日] 2001年6月
[発売時価格] 99,800円(付属品はその他参照)
[撮像素子] 1/1.7型スーパーCCDハニカム原色フィルター,総画素数ハニカム配列の約240万画素、有効画素数ハニカム配列の約216万画素,記録画素数:2400×1800ピクセル/1600×1200ピクセル/1280×960ピクセル/640×480ピクセルハニカム信号処理により最大約432万画素 
[レンズ] スーパーEBC、フジノン光学式3倍ズームレンズ,焦点距離:f=8.3mm〜24.9mm(35mmカメラ換算36mm〜108mm相当)
[手ブレ補正] なし
[顔認識] なし
[シャッター] シャッタースピード:3秒〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用),連写:0.2秒間隔で連続3コマまで,セルフタイマー:タイマー時間約10秒
[露出制御] オート(プログラムAE)/マニュアル(露出補正可能)/シーンポジション(人物/風景/夜景/モノクロ),測光:TTL64分割マルチ/スポット/アベレージ,絞り:2.8〜4.5/F7.0〜10.8、自動切り換え,露出補正範囲:-1.5〜+1.5EV(0.3EVステップ),撮影感度:ISO125/200/400相当 
[ストロボ] 調光センサーによるオートストロボ内蔵,撮影可能距離:広角=約0.2m〜約4.0m/望遠=約0.2m〜約3.0m(ISO200時),ストロボ発光モード:オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ
[ファインダー] 実像式光学ファインダー 
[液晶モニター] 2型、低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター、13万画素 
[ピント方式(AF方式)] オートフォーカス(マクロ切り替えあり)/マニュアルフォーカス,撮影可能範囲:標準=約60cm〜無限遠、マクロ=約20cm〜80cm
[画像記録フォーマット] DCF準拠(JPEG準拠)/DPOF対応,動画:DCF準拠(AVI形式、MotionJPEG、320x240ピクセル、10フレーム/秒、連続最長約80秒、音声付) 
[記録媒体] スマートメディア(3.3V、2/4/8/16/32/64/128MB) 
[ISO感度]
[出力] ビデオ出力端子:NTSC方式(音声付、専用ジャック),デジタル端子:USB(専用ジャック)
[大きさ・重量] 80×97.5×36.3mm(突起部含まず),約258g(電池、スマートメディア除く)、撮影時:約300g(付属電池、スマートメディア含む)
[電源・電池] 専用充電式リチウムイオンバッテリーNP-80(付属または別売),または専用ACパワーアダプターAC−5VS(付属)/AC‐5VH(別売)
[付属品] リチウムイオンバッテリー(NP-80)1個、専用A/Vケーブル1本、ACパワーアダプター1個、専用USBケーブル1本、CD-ROM1枚、使用説明書・保証書1式、ハンドストラップ1個、PictureCradle(ピクチャークレードル 外形寸法:85×53×80mm突起部含まず、質量:約125g)
[特徴・概要]
[備考] ●PCカメラ機能対応


 もう1台は、連れ合いが旅行用に5年前に買ったニコンのCoolPixP1、これも当時としては800万画素を誇るコンデジの先端機種だった。以下に、発売当初の<デジカメWatich>の記事の見出しとURLを引用しておこう。ニコン COOLPIX P1〜無線LAN通信機能を搭載する800万画素機<2005/10/06>http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2005/10/06/2415.html
 そして現在は、今回ポケット用に買ったキャノンのS90、使ってみて余りの多機能ぶりに感心しているやつ。お利口な内容を紹介しているととても長くなるので割愛するが、とにかく良くできている。これも<デジカメWatich>の見出しとURLを引用しておこう。いずれの機種も、発売当社はかくのごとく華々しいが、あっとういう間に古くなってしまう。凄い時代だと言うほかない。これもデジカメWatichからの引用。キヤノン、RAW記録に対応した薄型モデル〜広角端でF2のレンズを採用「PowerShot S90」<2009/8/20>http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20090820_309542.html

 ケータイに付いているカメラ機能で十分ではないかと思っている方には、やはり写真はカメラにかなわないと思わせるだけの内容を持っていると言っておこう。