武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 緑滴る武蔵野の新緑


 ゴールデンウィーク中は、どこに行っても人出で混み合っていることが分かっているので、退職者は、自宅周辺でうろうろして過ごすことにしている。この時期にまとめて休暇を取るしかない現役に観光地はすべて譲って、近場を少し見て歩いた。
 お気に入りの雑木林に行ってみた。目の中まで黄緑に染まってしまいそうな程鮮やかな新緑が、日に日に濃度を高めてゆく自然のドラマは素晴らしい。
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 木々の下では、日替わりにと言っていいほどのスピードで、可憐な野草の花々が彩りを変えてゆく。目を引いた場面を手に入れたくて、カメラを持ってぶらぶら散策していると、この時期だけは、高原にいるような爽やかに気分を満喫できる。(左の画像はイチリンソウ、右はニリンソウ、混ざり合って咲いていて何とも言えず可愛かった)
 野鳥のさえずりを真似て口笛を吹くと、鳴き方の下手さを手直ししてくれているかのような鳴き方で、返事をしてくれる物好きな野鳥に出会える。しばらく鳴き交わしていると、自分が自然の一部に溶け込んでいるような、愉快な気分になってくる。羽根があったら、梢のどこかに飛び上がってみたくなってくる。