武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ワンプレートなブレックファスト(5)


 うちの朝食には何故かサラダなどの生野菜が出てこない、どうしてだろうか。あまりハッキリした理由もないが、生のままだと野菜はかさ張って量を食べられないことと保存性も良くない上に、ある程度熱を通した方が、食べやすくなり美味しくなるからではないか、少し考えてみたい。

 今は冬なので、野菜売り場に例え出ていてもトマトなどは買わないが、夏ならば生のまま食べる野菜も出てくる。トマトまで煮たり焼きトマトにしたりする頑固生野菜拒否派ではないつもりだが、正直言って、生のままの野菜は美味しくない。ドレッシングで味付けしないと食べ辛い。ちょうど良い具合に温度を通すと、見違えるように美味しくなる。色も火を通すと鮮やかに美しくなる。

 サラダを作らない最大の理由は、やはり作り置きしておけないこと、生野菜はドレッシングで和えた直後が一番の美味しくて、時間が経つとドレッシングの塩分に野菜の水分が混ざって、ぱりぱりがしんなりに変わり、全体がいつのまにか水っぽくなる。作り置きの手抜き料理中心の我が家には不向きと言うしかない。

 我が家の朝食の場合、主食がご飯なので、パン食ならいざ知らず、生野菜のサラダはあまりにもミスマッチ、話は変わるけれど、日本人のツアー客を受け入れている外国のレストランでは、旅行会社から献立にサラダとデザートを必ず求められるという話をきいた。戦後のある時期、食事にサラダとデザートをつけることが、豊かな食卓のシンボルだった。歴史的に見てもサラダは占領軍が持ち込んだアメリカの食文化だった。なにしろ小学校の家庭科でも、調理実習でサラダとデザートを取り入れていたほど、これは今でもそうである。この記事を書いていて、サラダ抜きの理由がハッキリしてきた、これは良かった。

 食後のデザートも、誰が言い出した習慣だろうか、ただでさえカロリー過剰なご馳走に、カロリーの塊のようなデザートを食べると結果がどうなるか、想像に難くない。こんな食習慣は早くやめたほうがいいのではないか。デザートは食事ではない。サラダはご飯に合わない。副菜はお酒のお摘みにしない。以上の<3ないの原則>により、我が家の朝食は温野菜中心のシンプルなワンプレートとなっている次第。 

それでは、今朝の献立を紹介しよう、左の上から下へ、ブロックごとに紹介していこう。
・ピーマン(温野菜)
・蕪の甘酢漬け
・白菜キムチ
・人参(温野菜)
・菜の花のおひたし
スナックエンドウ
・レンコンの甘酢漬け
・たくわん
・ブロッコ
・真鱈の子の煮物

それに
・味噌汁(自家製の割り干しダイコン+里芋+生ワカメ)
・白米ご飯7分盛り(上に生イクラの醤油漬け)
・画像に入っていないがコーヒー入りホット牛乳1カップ

味噌汁には、自家製乾燥ユズとハバネロのリカー抽出液で、香りと辛味を付けてあります。爽やかなぴりっとした刺激がたまりません。