武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ワンプレートなブレックファスト(11)


まず今朝の献立から、左上から下へ、ブロックごとに紹介していきます。
(右の画像は今日の朝食)
・白菜の温野菜
・コンニャクのピリ辛キンピラ
・カボチャの温野菜
・人参の温野菜
・大豆と昆布の煮物
・白菜キムチ
・高野豆腐の旨煮
・芥子菜の白キムチ
・赤蕪の甘酢漬け
・赤芽芋の旨煮

それに
・味噌汁(ダイコン+油揚げ+春雨)
・白米ご飯7分盛り
・画像に入っていないがコーヒー入りホット牛乳1カップ

家庭料理の条件とはなんだろうか。栄養面や味覚の面、作るのにかかる費用(食材コスト)や手間(労働コスト)など、たくさんの側面を持っていると思う。
どのように定義されているのかと思いWikipediaで調べたら、「一般家庭で日常的に作られ、食べられている料理のこと」とあった。さらに敷衍して「ありていに言えばおふくろの味に代表される素朴な料理群だが、さらに言えば地域色色濃い郷土料理を含む。日本では和食に加え洋食・中華料理など、家庭内で調理されるものを「家庭料理」と呼ぶ」とあった。
家庭内で調理されるもの=家庭料理、ほとんどトートロジー(同語反復)ではないか、要するに、家庭料理というものは、まだしっかり定義されていないようだ。ちなみに対応する英語はhome cookingだった。
以前「手料理」と呼ばれる料理があった。料理屋などに注文しないで、自分で作った自家製の料理のことをそんな風に呼んでいたが、家庭料理とは手料理のことでもあるらしい。毎日食べている献立などとは少し違うようだ。微妙なズレが面白い。
調べていたら「家庭料理技能検定」という1〜4級の文科省認定資格があることに気がついた。資格好きのこの国らしいが、何に使うのか想像して笑ってしまった。
これまで何となく<家庭料理>と聞けば、ある程度の共通理解が得られるような、一般的な概念があるように思い込んできたけれど、そんなものはないらしい。家庭で作ればフランス料理もベトナム料理も中華料理もタイ料理もインド料理も、みんな家庭料理だなんて、さすがに料理の面でも無国籍傾向が強いこの国らしい。
和食や郷土料理などもイコール家庭料理ではないということも面白い発見だった。

それでは、昨日の献立を紹介しよう。
(右下の画像は昨日の朝食)
・大豆と昆布の煮物
・カボチャの温野菜
チンゲンサイのおひたし
・白菜の温野菜
・レンコンの甘酢
・白菜キムチ
・コンニャクのピリ辛キンピラ
・赤蕪の甘酢漬け
・蕪の酢漬け
ラッキョウの甘酢漬け
・芥子菜の白キムチ

それに
・味噌汁(豆腐+油揚げ+春雨)
・白米ご飯7分盛り
・画像に入っていないがコーヒー入りホット牛乳1カップ

二日分の献立をこうして並べると、作り置きを使い回して、少しずつ変化していることがよく分かる。どこの家庭でも同じことだろう。作った料理を毎回全部食べ尽くしてしまうか、残滓を捨ててしまうかするレストラン料理と決定的に違うところ。