武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 福島の20mSv基準問題のその後

4月19日に出された福島県児童への非道な文科省通知に対する動きが、幾つか出てきた。8月末までの暫定的な通知なので、政策変更が意味を発揮できる時間は余り残されていないが、反対の大きなうねりとなることを期待したい。
(その一) 5月1日(日)、福島県内の子どもを持つ親たちを中心に<子どもたちを放射のから守る福島ネットワーク>が発足したこと。http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-a1cf.html
この日、福島市内で開かれた「子どもたちを放射能から守る集会」(主催:原発震災復興・福島会議・福島老朽原発を考える会)に、250人を超える父母達が集まり、今後の活動の母体となるネットワークが結成された。
課題別(避難・疎開、除染・測定・防護、宣伝・企画)に分かれた、10人前後の世話人会が作られたとあるので、行動を意識した実践的な組織のようである。
地域が明確な課題については、当該地域の人々が動くのが、最も有効でエネルギーも結集しやすい。獲得目標を明確にした、素早くて粘り強い動きが始まるだろう。
この手の問題は、当事者が大声を上げて、出来るだけ騒ぎを大きくするのが効果的、そのためには思い切った戦術も有効、例えば昔は一斉登校拒否などもやったものだが。
(その二) 5月2日(月)市民団体による政府交渉がはじまったこと。
5月2日に、市民団体の申し入れにより、20mSvに関する政府交渉が、厚生労働省、次いで、文部科学省原子力安全委員会の順で行われた。
政府側の曖昧な回答、とりわけ原子力安全委員会の狼狽振りが印象的。
この政府交渉の内容については、福島老朽原発を考える会 (フクロウの会)のサイトに報告があるので参照してもらいたい。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-4f30.html
以下に<明らかになった事実および市民団体側の質問>PDFファイルがある。
http://dl.dropbox.com/u/23151586/20110502_20mSv.pdf