武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 大飯原発裁判の判決文に接して

 5月21日に出た福井地裁の大飯原発差し止め訴訟裁判は、久々の住民サイド勝訴判決だった。報道の内容がすばらしかったので判決文そのものを早く読みたいと思った。週の後半ごろから、少しずつネット上に判決文の要旨全文や判決文のコピーなどが流れ始めた。

 一読、司法の世界で使われる独特の文体は苦手だったが、この判決の文章はすんなり頭に入ってきた。文体がどうのこうの言う前に、展開されている論理と内容が切実で、久しぶりに夢中になって論旨をたどり、これしかないと言うほど的確な結論にたどり着き、何度も頷き重い感動を味わった。うとうとしがちな正義の感覚が目覚めるような実に良い文章だ。

 ネット上のデータは登場するのも早いが、消えてしまうのも早い。記念碑的な判決文と思えたので、私は直ぐに自分のPCに保存した。今なら、下記のURLに判決全文のPDFと、NPJ作製の要旨全文と、あるサイト管理者がテキスト化した判決文の主要部分の全文テキストにアクセスできます。原告団のサイトがすべての裁判資料を公開しています。

http://eforum.jp/2014-05-21-ooihanketsu.pdf (判決全文)
http://www.news-pj.net/diary/1001 (NPJ作製判決要旨)
http://kmiura.hatenablog.com/entry/2014/05/21/210354 (判決文のテキスト)

http://adieunpp.com/ (大飯原発差し止め訴訟 福井から原発を止める裁判の会)このサイトが原告団の公式サイト、原告と被告のすべての裁判資料にアクセスできます。