武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 乾燥きのこ作りのお勧め


 先日、テレビの真似をしてエノキを天日で乾かして乾燥エノキを作ってみた。武蔵野の冬は晴天続きで湿度が低いので、エノキは何と一日で紙ひものようになってしまった。きのこを乾燥することに興味を持ったのは、第1に素晴らしく簡単だったから、こんなに簡単に乾物が手作りで来て、しかも第2に生の時よりも味が良くなり、第3にある程度日持ちがよくなるということは、一石二鳥どころか一石三鳥、にわか主夫として見逃す手はないと思いませんか。
 使うものは、魚の干物用の編み物の乾燥棚、アウトドア雑誌なんかに出ている食器食品保管用のもの、箱を見たら「万能ほし網Mサイズ」と書いてあった。アジの干物なんかを何回か作ったことがあるものを引っ張り出してきた。
 買ってきたのは白いマイタケとシメジ2種類、石突と呼ばれる下部の食用に適さない部分を取り去り、ほぐしてばらした、小さいほうが早く乾燥するから。一度ていねいに水洗いをして、野菜用の脱水器で水分をきり、万能ほし網の棚に広げて、ベランダの物干し竿をかける金具につるしておいた、それだけ。
 マイタケは1日で乾き、二日目になると細いシメジと小さいシメジほぼ乾いてきた。3日目になると、マイタケとシメジ二種のほぼすべてがカラカラに乾燥して、手製の乾物が出来上がった。 (画像の上は白マイタケ、下は2種類のシメジ、握ると砕けそうなほど乾燥している)
 調理法は、炒め物などにするためには戻さなければならないのが面倒なことと、戻した水に旨味が逃げてしまうので、すべてそのままスープなどの汁ものの具に使うことにする。上品でまろやかなきのこ味のお吸い物や味噌汁、きのこスープなどなど。手軽な朝の一椀がしばらく楽しめるというもの。
 簡単、美味しい、日持ちがいい、三拍子そろっているので、是非お試しあれ。