武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 スイス旅行⑥(画像は完璧なまでに晴れ渡った快晴のマッターホルン、蒼穹に突き刺さった楔のような単独峰の雄姿、どこから見てもこの日一日中この姿が見えていた)

toumeioj32006-06-30

 この日は、8:30に宿を出発、現地ガイドの案内でツェルマットからシュヴァルツゼーへ60人乗りの大型ケーブルカーで昇り、5時間の1日ハイキング。ここ数日、雨を降らせる前線がイギリス辺りに停滞、ヨーロッパ全域が高気圧に覆われ、スイス全体が晴天域に入り、日の出から日没まで見事な晴れ。町全体がガソリンエンジンを締め出し、大気汚染ゼロの澄んだ空気を通り抜けて、強烈な紫外線が降り注ぐ。

 ハイキングを終えてから町の教会の横にあるマッターホルン登山の事故死者の墓地に行った。町の人々の墓と区別して教会の一角が特別にマッターホルン登山者の墓地になっている。数は数えなかったが、とにかく墓の数の多いこと、死のリスクを背負って登るリスキーな登山というスポーツを支持する登山文化の厚みを痛感した。