武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(37)


《山荘周辺の散歩環境》

やっと散歩が快適な季節になってきた。
50代の半ば頃、体調を維持するためにはじめた散歩に
一時期すっかり嵌ってしまい、出勤と退勤の移動を軸に
毎朝毎晩歩くようになり、愉しくてコース作りに夢中になった。
(日和下駄などという大げさなブログ名にしたのは実はそのため(笑)
退職しても毎朝と、気が向いたときの日中の散歩はいつの間にか
健康維持のための飽きない習慣として身に付いた。
(画像は、山荘の敷地に最初に咲きだした雑草、ホトケノザナズナ、マクロの視点でみるととても可愛らしい。)


昨年は、山荘を中心に、何度か散歩コースにトライしてみたけれど
常用してみたくなるコースがなかなかみつからなかった。
赤城山山麓に立地しているせいで、どこを歩いても坂道、
前橋市街地を見下ろしながら快調に下ってゆくと
帰りは長い坂道を延々と登ることになる。
それではと、最初から登り道を歩いてゆくと草臥れてあまり距離がのびず、
引き返してみると直ぐ山荘に帰り着いてしまったりした。


地図を調べて、近くの広大な公園にクルマで移動、
駐車場から散歩に出るという作戦にでてみたけれど、
山間部に広大な公園があるのは、市民の墓地を兼ねて開発された
公立の公園墓地だということがわかった。
人々が訪ねてくるのはお彼岸などのお墓参りの時期だけらしく
公園全体が森閑として素晴らしいのだが
どこを歩いても必ずお墓に行き当たり、
人生航路の縮尺をたどっているみたいな気がして(苦笑)
何度も行きたいという気にはなれなかった。
そうこうするうちに山頂から北風が吹き降ろす季節になってしまい
お気楽で愉しい散歩どころではなくなってしまった。


どうも近場でお茶を濁すという安易な考え方がよくなかったようだ、
今年は思い切って、埃をかむっていた軽登山靴の埃をはらい
せっかくの赤城山麓なのだから、地元の山々に足を伸ばしてみようかと考えはじめた。