毒でも美しいバイケイソウ(梅形草)の花
先日、戦場ヶ原の木道を歩いていて、沢山のバイケイソウが花をつけているのを見かけた。時折、オオバギボウシという山菜と間違えて中毒騒ぎが起きるチト危ない植物。どちらも群落をつくり、見つけると大量に食べきれないほど取れるので、善意でおすそ分けでもらって中毒に巻き込まれるケースが後を絶たないらしい。
ネットで調べると確かに紛らわしいが、気をつければ間違えようのない特徴があるので、注意深い人なら間違えるようなことはあるまい。ただし、欲に目が眩むという言葉があるように、いっぱい生えているのでうれしくなって気が弛み間違いが起きてしまうのだろう。
花自体は、緑のものもあるようだが、私が見たのは白い清楚な愛らしい花で、日差しを浴びて眩しく輝いていた。毒を持っていても美しいものは美しいという良い例。
茨城県林業技術センターのサイトに詳しい「食中毒を未然に防ぐ完全見分け方マニュアル」があるので参考のために見ておいてはいかが。かなりの毒性があるらしいですよ。http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/nourin/ringyo/kinoko/sodan,sansai.htm
有毒植物をもうひとつ、同じ日のハイキング中に戦場ヶ原で見かけたトウダイグサ(灯台草)、葉が5枚あったり3枚あったりして、幾何学的に茎をのばして、立ち姿が何とも美しい。こちらの方は、平地でも時折見かけたりする。
茎などを傷つけると白い汁が出て、触れたり目に入ったりすると、腫れて辛いことになるらしい。黄緑色の愛らしい花ををつけてひっそりと咲いているので、手を触れないで見ていたい。