武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 武蔵野の雑木林に自生しているギボウシ

 春が深まってきて、日当りの良いほかほかしたところもじめじめした日陰も、雑木林全体が春の陽気に活気づいてきた。日当りには日当り好みの、日陰には日陰でも平気な、それぞれに相性の良い植物が芽吹いて成長している。上手く棲み分けているのには感心する。
 山菜ウルイの野生種、ギボウシがひっそりと自生しているのを武蔵野の雑木林でみつけた。植物図鑑で手探りする程度の私の知識では、多くの種類を見分ける力はないが、多分オオバギボウシではないか。降り積もった落ち葉をかき分けるようにして、逞しく葉を広げ、木漏れ日を浴びてつやつやと輝いていた。自生している野生種だと、その野性味を楽しもうとだれかの食欲の犠牲になる恐れがあるので、場所は秘密にしておこう。
 そっとしておけば、夏には淑やかな花をつけて楽しませてもらえるはず、期待して待つことにしよう。
 オオバギボウシバイケイソウの勘違いによる食中毒が良く発生する。以下のURLが分かりやすいので、見分け方を知りたい方は是非ご覧頂きたい。画像は、やっぱりオオバギボウシに間違いありませんでした。ホッ。
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/nourin/ringyo/kinoko/sodan,sansai.htm