武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(48)


《雑木林の緑が飽和》

4月になったあたりから始まった雑木林の芽吹きが
ようやく一段落して、すこし緑が落ち着いてきた。
考えてみれば、木々は太陽の光を浴びて光合成して生きているので
効率よく光を受け止めることができる葉っぱの数と配置は
合理的に決まっており、芽吹きにブレーキがかかるのは
きわめて自然なメカニズムに違いない。
(画像は、飽和状態にちかくなった雑木林、この下にヤマユリが並んでいる)


木の下に行ってみると大きな影が出来ており
午前中はひんやりするほど涼しくて、かなり暗い。
それでも葉っぱが完全に日照を遮ることはできなくて
木漏れ日が薄暗い林床にけっこう届いており
木々の実生による小さな苗木と背の低い野草が
落ち葉が見えなくなるほど生えそろってきている。


そんな草むらを突き抜けるようにして
自生のヤマユリがあちこちに目立つようになってきた。
1mを超えるような太くて大きなものから
30cmに満たない小さなものまで数え切れないほど茎を伸ばしている。


それともう一つ、4月に咲き誇っていたヤマザクラが実をつけ
小さな赤紫のさくらんぼを一斉に落としはじめた。
今年は、ヤマザクラの当たり年なのか
やってきたセールスの人が吃驚するほど一面に落ちている。
発芽率が低いので心配することもないが
これが全部発芽したら大変なことになると思いたくなるほど
霰が降った後のような状態になっている。


このところ取り組んでいる作業は
元所有者が伐採した丸太の整理
玉切りという作業をチェンソーを使ってすすめている。
伐採から2年以上経つすっかり枯れきった丸太を
テコの原理を応用した道具で地面から浮かし
30cmほどに輪切りにして、
道路との境界の目印に置いてみたり
サークル状に並べて椅子代わりしてみたり
薪割りを使って、冬の燃料を作ったりしている。


便利な道具がいろいろと作られているので
探し出す手立てと、購入資金があれば
一人でもかなりの山仕事ができる。
山仕事は、やる人が多くないので
便利そうな道具は決して安くはないが
思い切って買って後悔したことは一度もない。
当分は、初めて使う山仕事用の道具に助けられて
慣れない山仕事を少しずつ楽しんでいる。