武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 南インドツアー印象記(4)


 この日は、ここを観光しましたというような、観光ポイントなしのバスによる移動日、マドゥライから三角形をした地形の先端、コモリン岬を目指す。
 バス移動の途中、車窓から無数の風車が延々と並ぶ風力発電地帯を通過した。人影も人家もほとんど見かけない。こういう所なら、翼による低周波被害もないだろう。


 1時頃に宿に到着、昼寝タイムをとりコモン岬の沖合にあるヴィヴェーカーナンダ岩の観光に行く。大きな岩の小島に船で移動、宗教者であり哲学者だったヴィヴェーカーナンダの業績を記念する記念堂をみて船で戻った。ヴィヴェーカーナンダ(左の石像がその人物か)という人には熱狂的な支持者が多いらしく、小島を訪れるインド人は引きも切らない。
 調べてみたら日本でも「カルマ・ヨーガ」「ギャーナ・ヨーガ」「ラージャ・ヨーガ」「バクティ・ヨーガ」「シカゴ講演集」などの翻訳が出ていることがわかった。ヨガの精神の宗教的理念を展開し深化した人という感じか。これまで全く知見のなかった人。(石造の画像がその人らしい、下の横長の島の画像はウィキペディアからの借用)

 船で戻った後、バスでコモリン岬(インド亜大陸の逆三角形の先端)へ移動、アラビア海とインド洋とベンガル湾の交点に沈む夕日を見に行く。インド人にとって有名な観光スポットらしく、日没が近くなると続々と人々が集まってきた。しかし、残念なが沖合に雲があるらしく海に沈む夕日は見られなかった。オレンジ色の夕日が雲に沈んでいった。