武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 朝のワンプレート(11)

 世界保健機構が定義する<健康>はなんとも厳めしい。以下に原文と共に和文を引用してみよう。 

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、完全に、身体、精神、及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、単に病気でないとか、虚弱でないということではない。

 最近では、その見直しも検討されているようだが、そのスーパーマンのような完全性の高い健康のイメージには、私的にはたじたじとなってしまう。
 幾つかの病気を抱えていてもいいし、多少は虚弱であってもいいし、そんなに完全でなくても、そこそこに元気であれば、それでいいような気がしませんか。赤ちゃんからお年寄りまで、完璧に健康ではないまでも、それなりに元気であればそれでいい。
 むしろ、健康づくりのためのオタワ憲章で示されたという<健康を達成するための前提条件>の第一位が<平和>だという指摘こそ、深く納得できる気がする。
 さて、普段のなんでもない日の日常的な家庭の食事について考えながら、ここ何年か続けているわが家の朝食をご紹介している。飽きないで簡単に続けられることを信条にしているので、目を瞠るような美味は求めるつもりはない。ゲストをお呼びして歓迎の意を表すものではないので、質素であってもかまわない。素材そのものが持っている味わいを尊重して、味付けする調味液は少量で薄味、塩分を控えめにするために酢を多用している。食材の混ぜ合わせは出来るだけ避けており、。単品の味わいを大事にしている。配膳は既存のルール無視、直感的な彩りを気にした配置となっている。
 ただし、一日の始まりとして、今日も元気に過ごせますようにという気分だけは、保てるようであってほしい。
 そんなつもりで、4月分のわが家の朝食の紹介を続けてみよう。
 
 前置きはこれくらいにして、朝の献立を紹介してゆこう。この週は都合により単身の食卓だった。

4月某日の朝食(上) ・味噌汁(インスタント味噌汁、ネギ、菜の花)・ご飯・ほうれん草のおひたし・モヤシのおひたし・蕪の葉のおひたし・高野豆腐の旨煮・春キャベツの温野菜・白菜キムチ・蕪の甘酢漬け・モズクの酢の物・プレーンオムレツ・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳


4月某日の朝食(下) ・お吸い物(インスタント吸い物、小松菜、ネギ)・ご飯・蕪の葉のおひたし・人参の温野菜・春菊のおひたし・白菜キムチ・ほうれん草のおひたし・モヤシのおひたし・蕪の甘酢漬け・モズクの酢の物・高野豆腐の旨煮・プレーンオムレツ半分・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳