少し元気に その六
今日は旧暦の大寒の翌日、今年の冬は比較的暖かいと思っていたけれど
久しぶりに赤城下ろしと言う名の北西の強風が吹き荒れて
赤城山の南麓に人影が少ない。冬の小鳥も姿を見せず
冬木立の雑木林を大きく揺さぶる風の音だけが鳴っている。
この辺りの地元野菜売り場やスーパーは駐車場が広く
その駐車場を北西の寒風が吹き抜けるので
日用品の買い出しで震え上がった。
乗り降りする時、風でドアがもって行かれそうになるので気を使う。
昔の農業の本を読んでいたらこの辺の農家は
冬場、赤城下ろしが吹くと表層の土が飛ばされ仕事ができず、
苦労させられたと言う話が載っていた。
今は丈夫そうな骨組みのビニールハウスが立ち並び
脇に軽トラックが止めてあるけれど人影は見られない。
私たち高齢者は赤城下ろしが吹く日には
家の中に閉じ籠り、南側の部屋で読書したり
ブルーレイに録画してあるシネマを再生したりして過ごす。
冬が来る前に床下は密閉したので、
寒風は木々を揺さぶりながら屋根の上を吹き抜けてゆく。
今日は、本当に寒い一日だった。