武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新しい携帯と取扱説明書のこと

toumeioj32006-01-02

 昨年暮れにかれこれ6年以上使ってきた携帯のバッテリーの寿命が極端に短くなったので、そろそろ潮時かなと思い、買い換えることにした。沢山の機種が出ていて目移りして選択が難しそうだと思っていたが、案外簡単に機種も決まり、携帯が新しくなった。使用頻度が多くないことから、契約内容も自分に合ったものに変更し無駄な出費を抑えられるようにした。今回の機種変更に際して、感じたことがあったので、まとめてみた。
 ①携帯そのものの進化が素晴らしく進んでいること、それが何よりの驚き。私が子どもの頃には、遠い未来のSF漫画ことだったテレビ電話が苦もなく実現しているではないか。しかも、音声が非常に聞き取りやすい。カメラとしての機能もコンパクトカメラとして十分な機能を備えている。メールの文字変換もずいぶんと使いやすくなっている。GPS機能も、5〜6年前なら10万円近くした機能が付いている。しかもナビゲーション機能まで使える。データ通信にも使えて至れり尽くせり。もっと早く買い換えるべきだった。
 ②携帯がここまで進化するとは想像だにしなかった。この調子でゆくとさらに通信速度が速くなり、便利な機能が増えてくると、携帯1個を持っていれば生活の便宜をほとんどこなすことになりそう。つくづく良い世の中になったものだと感心してしまう。身近な電気製品で携帯ほど飛躍的に進化した商品もないように思う。カメラもウォークマンも小型パソコンもみんな吸収してしまうのではないか。
 ③携帯の多機能ぶりを反映して、付いてくる取扱説明書の分厚くなったこと、なんとA5サイズで500ページを越えている。私は、取扱説明書を読むのが好きなので、こうゆうのを見るとワクワクして、うれしくなってしまう。昨年の6月23日に<取り扱い説明書>について、学校教育でぜひ取扱説明書の読み方を、説明文の読み方の一つとして指導すべきだと書いたことを思い出したのでチト付け加えてみたくなった。
 ④私の周りには、説明書嫌いの大人がたくさんいる。知り合いの教師に、説明書なんて絶対に読まないと豪語している人もいる。私は子どもの頃から、教師の説明というやつがまだるっこしくて苦手だった。興味がないことは聞いていて眠くなるし、興味のあることは本でも教科書でも読んで先を知りたくなる。教えてもらうのがのが苦手だったが、分からないところを質問にいって一気に疑問点を解消してもらった時、うれしくて素直に頭をさげ「ありがとうございました」と感謝した。良い説明書があれば教師なんていらないとまでは思わないが、説明書の上手な読み方を生徒に教えてやって欲しい。説明書が読めるようになることは、現代人の生きる力ではないかとさえ思っている。
 ⑤さて、今回の携帯の取扱説明書、いいですね。読みやすく分かりやすい。説明項目の整理の仕方、まとめ方が非常にすっきりとしている。多くの項目が、表や図を使って見事にまとめられている。適切に表を多用したことによりずいぶんと分かりやすくなった。そして、二色刷りの色の使い方のうまくなったこと、文字の大きさや太字細字の使い分けがいっそう適切になり、これで分かりにくいなどと言うのは、どんな人なの、といぶかりたくなるほど。500ページは、物語ではないので文章を読むことそれ自体は面白くともなんともないが、読んで分かって使えるようになる新しい機能の便利なこと、それだけで十分におつりが来る喜びではないか。手のひらに収まるサイズの中に、電話、テレビ電話、カメラ、メール、ネットワーク機能、GPS 、ナビゲーション、ゲーム、音楽鑑賞、データ通信、などなどの機能が使えるなんて、説明書が分かりやすいおかげ。定期的に携帯の進化状況をチェックしなくっちゃ。(アンテナの携帯電話最新情報へどうぞ)
 本当に、最近の商品についてくる取扱説明書が分かりやすくなり、親切になってきた。一読、すんなりこちらの頭に入ってくる。これは素晴らしいことだと感心している。