武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 十七年蝉(ジュウシチネンゼミ)の紹介

toumeioj32006-11-08

 <十七年蝉>の名前を聞いたことがおありだろうか。十七年間を地中で過ごし、十七年に一度地上に出てきて、数週間(2〜3週間)地上で蝉として暮らし、気に入った相方を見つけて交尾し、受精し、産卵して、十七年の寿命を終えるという珍しい蝉のこと。十七年間も気長に幼虫として、地下で樹の根っこの樹液などを吸って暮らすという不思議な蝉。
 私の読んだ本では、進化論上の生き残り戦略として、寄生虫のライフサイクルから逃れるための17年と言う素数を選んだのでないかということ。割り切れる数をもたない素数のライフサイクルにすると寄生虫のライフサイクルから外れて生き残るのに有利なんだそうだ。従ってこの蝉、発生する時はとんでもなく大量に地上に出てくる。どんなにその数が多いか、画像を見ないと分からない。どんな鳴き声なんだろう。凄まじい音響が想像される。
 長い地球の生命の歴史が生んだ、数学を応用した不思議な蝉。実物を見たかったが、十七年に一度なんて待っていられないと思っていたら、なんと2004年にアメリカでこの蝉が大量発生した際の画像がインターネット上でみつかった。見てみると、噂どおり気持ち悪いほど大量に発生した様子が写っている。http://www.flickr.com/photos/compose-r/sets/757521/
 このサイトにアクセスするのが一番だが、どんなに不気味か、同サイトの一枚を画像として引用させていただいた。可なり大きな画像がなんと50枚も出ている。
 昆虫が好きな人、珍しいものに興味のある人、是非、このサイトに行ってみて。上のアドレスをクリックするだけ。