武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

『栄養と料理・デジタルアーカイブス』提供女子栄養大学

 この国の食事について考える時、女子栄養大学が長年発行してきた料理雑誌「栄養と料理」を外すわけにゆかない。婦人雑誌の料理記事も大事だが、料理本や料理雑誌の原型を築いてきたと言う意味で、「栄養と料理」が果たしてきた役割は、もっと知られていいという気がする。

 新しいサイトではないが、そんな「栄養と料理」のバックナンバーが、創刊の昭和10年から昭和47年までの37年間分、すべて閲覧できるという素晴らしいサイトがある。この国の戦前の料理についての考え方が浮かび上がり、創刊号あたりの記事を読んでいると、意外と現代風な料理が出てくるので感心する。その時代から早くも食の大切さに関心を持ち、様々な試行錯誤を研究会を通して重ねていた人々がいたことは何とも素晴らしい。
 ネットの料理関連のサイトは、日々増殖し続けているが、この『栄養と料理・デジタルアーカイブス』は過去の貴重な歴史的資料を万人に無償で提供してくれて、類のない価値を持っていると思う。少しでも料理に関心のある人は、一度は訪れてみて欲しいサイト。以下のURLをクリックするとすぐにゆけます。
http://eiyotoryori.jp/