武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ベスト100と100選、ネット上を探してみれば(その1)

 同好の士が多いのではないかと思うが、私はベスト100や100選という発想が嫌いではない。その道に専念しているマニアックな方にとっては、笑止な考え方だとは思うが、どんなことでも100項目ひとまとまりにして示されると、ついわが身に引き寄せて、いそいそと鉛筆などでチェックしてみたくなる。チェックの数が多いと妙に納得したり、少ないと撰者の見識を疑ったり、結構気持ちが揺れることになるが、そんなことも含めて何となく楽しい。
 今は何かと便利なインタネットの時代、どれほどのベスト100や100選なるリストがネット上にあるのか、探してみたくなった。そのうちに、たくさん見つかったら、整理してみたいとも思うが、とりあえず見つけたものをアトランダムに列挙してみよう。
 調べている途中で気がついたのだが、ベスト100と100選は違うのだろうか。中には選考基準などを設けた、いかめしいものまであるが、考えてみると100から漏れた101番目や102番目にしてみれば不満もあり、そこが気になるのかもしれない。基準にした物差しが得票数のように数値化できるのなら、選からもれた理由は明らかだが、抽象的な基準では納得できるかどうか。そのあたりをどうさばくか、行政主催で営利がからむような時、問題になるところかもしれない。私の場合、細かいことは気にせずに、100項目抽出してあるなら、そのご苦労を多として気楽にたのしみたいだけ。さて、それではなんでも100、さっそくいってみよう。URLをクリックすると当該コンテンツに行けるので、是非のぞいてみてほしい。

 まずは図書、本、書籍をめぐる100選あるいはベスト100

http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/listbook.html ここのサイトに書籍に関するベスト100が一挙にいくつも出ている。題して<世界の書籍、本、小説のベスト100>。ほかのリストもあるが、ベスト100関連のものだけでもたくさん参考にさせてもらった。総合サイトなのでカウントしないが。
<001>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/nr100.html これはアメリカのナショナル・リビューが選出した20世紀の書籍、ノン-フィクションベスト100ランキングリスト。
<002>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/rh100nonf.html これは・アメリカのランドムハウス社のモダンライブラリーが100年間のノン-フィクション本ベスト100を選んだもの。読者が選んだベスト100もある。
<003>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/rh100f.html これは同じランドムハウス のモダン・ライブラリーが100年間の英語出版書籍のフィクションの本からベスト100を選出したリスト。読者が選んのもある。
<004>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/rc100nov.html これは米国のラドクリフェ社が英語で出版された20世紀世界の小説を対象にして選出した世界の小説ベスト100。
<005>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/ny100.html これは世界的に有名なニューヨーク公立図書館が良し悪しを問わず、世界文学、フィクション、ノンフィクション、自伝など様々な分野から100年間(1895〜1995年)で世界の人々へ最も大きな影響を与えた本を選定したベスト100+45のリスト。
<005>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/youth100.html これは文芸春秋が143人の各界の著名人へのアンケート投票で選んだ少年少女向けの小説ベスト100。
<006>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/bbcbest.html これはBBC放送局が電話、インターネットなど一ヶ月間の視聴者投票で選んだ史上最最高の小説ベスト100。
<007>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/nbc100.html これは世界54ヶ国の著名な作家100人の投票で選んだノルフェー・ブック・クラブ史上最高の小説ベスト100。
<008>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/b100time.html これはタイム誌が2005年に発表した史上最高の小説・ノベル100。
<009>http://aokiuva.web.infoseek.co.jp/b100mr.html これはミリアム・ラフティ氏の著書100 Books That Shaped World Historyの中で紹介されている本のベスト100だそうです。
 詳しい内容をお知りになりたい方は、上記のサイトにアクセスしてみてほしい。どこにでもベスト100的な発想があることがわかって楽しくなる素晴らしいサイト、たくさん参考にさせていただいた。
<010>http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/PP.html これは警察小説の読書ガイド、ベスト100。(ジョー・アン・ヴィカレル選)このリストがあるサイトは海外ミステリー情報の宝庫。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/6946/best.htmlここには国内のいくつものミステリーベスト100。がリストアップされていて参考になる。さっそく行ってみよう。
<011>http://www.geocities.co.jp/Bookend/6946/bunsyun100.htmlこれはS60の文春発表のミステリベスト100。
<012>http://www.geocities.co.jp/Bookend/6946/genei99.htmlこれはS53年幻影城発表の日本長編推理ベスト99、99というのは、読者が自分の分を1冊加えて100とする意味らしい。
<013>http://www.geocities.co.jp/Bookend/6946/honkaku100.htmlこれはH6年探偵小説研究会発表の本格ミステリ・ベスト100。
<014>http://www.geocities.co.jp/Bookend/6946/kitamura100.htmlこれは北村薫の選んだ文庫で読むベスト100。ジャンルはいろいろ。
<015>http://ryota-t.tripod.com/rimbaud/g-bungaku100.htmこれはアメリカの"The Publishing Triangle"という団体がリストアップしたゲイ小説ベスト100。私がこれまで読んだことのある多くの小説がゲイ小説ベスト100入りしていたのでショックといおうか、やっぱりと言おうか、何とも楽しかった。
<016>http://homepage3.nifty.com/~hispider/bookdiary/best100.htmここには「小説現代」2000年1月号・2月号の千年紀のベスト100作品を選ぶのリストがのっている。ジャンルを絞り込まない人類の作品全体を対象としたのが面白い。こんなベスト100があってもいい。  
<017>http://www.ltokyo.com/ohmori/sfbest100.htmlここには《小説トリッパー》1999年冬号の現代SFをまるごと楽しむための100冊がジャンルにわけてリストアップされている。ベスト100とは少し違うみたい。
<018>http://homepage2.nifty.com/mysterybest/honbunko.htmこれは本の雑誌が選ぶ文庫ベスト100。
<019>http://kajipon.sakura.ne.jp/manga-z.htmこれはあるサイトにでていた管理人の個人的なマンガベスト100。思い入れたっぷりの選択が面白い。
<020>http://100satsu.com/これはご存じ、2007年版新潮文庫の100冊のサイト。
<021>http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/bun100_07/これは「私の好きな岩波文庫の100冊のサイト。
<022>http://www.iwanami.co.jp/bun100/こちらは創業90周年の、読者が選んだ私の好きな岩波文庫100冊。2つの100冊リストを比べてみるのも一興。
<023>http://www.sagami-wu.ac.jp/chukou/high/class/dokusyo.PDF 誰がつくったか不明だが学生向けらしい100冊、「この100冊がスゴい!」かどうか、意見が分かれるだろう。
<024>http://osaka.coop/book/osusumebunko_100/index.html これは大学生協厳選〜おすすめ文庫百選!と表示されていたもの。さすがに若い作家が目白押し、選定基準が曖昧なのかもしれないが。
<025>http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/column-horror100.html これはスティーヴン・ジョーンズ&キム・ニューマン編の海外ホラー名作100選。ホラーの範囲が限りなくひろくてびっくり、あれもホラーか、これもホラーはと思うと、何だか嬉しくなる。
<026>http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/04/100_d0c8.html これは東大教師が新入生にすすめる100冊。詳しいコメント付きのブログでの紹介なので楽しい。
<027>http://www005.upp.so-net.ne.jp/nao-chan/OLD-100.HTM これはお勧めの少女漫画のベスト100、個人のサイトだが、そういうリストは楽しい。図らずも自分をさらけ出すことになるのがいい。
 高等学校などのサイトには、推薦図書100冊などのようなコンテンツがたくさんあることも分かった。高校生諸君は、他校の100冊と比べて、自分の学校の先生方の教養程度を測って見るのも楽しいかもしれない。バランスよく興味深い100冊を推薦するのは、意外に大変なこと。最低限、100冊以上の本を読んでいなければ出来ないこと、こんなこと本嫌いにはどだい無理。
 読書の楽しみが、このベスト100や100選で少しでも広がれば、うれしいのでどれか一つのコンテンツでも、100冊全部に目を通してみてほしい。知っている本知らない本、読んだことのある本ない本、いろいろな思いが湧いてきて嵌ることになる。大きい書店のそぞろ歩きが好きな人ならお勧め。