武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 武蔵野の雑木林に咲くリュウノヒゲ


 昨日は、仲間と一緒にやっている、雑木林の不法投棄ゴミの回収ボランティアに行ってきた。月1回隈無く回収しているつもりなのに、いつの間にか新たなゴミが捨てられている。勿論多いのは空き缶や包装容器のプラスチック類だが、家屋解体の際に発生したと見られるガラスや何故か途中まで解体してある家電の部品など、首をかしげたくなるゴミも多い。切れ切れになった派手な使い古しのブラジャーが多数捨てられていたこともあり、始末に困ったゴミ捨て人の顔を想像して、笑ってしまう物もある。
 放置しておくとゴミがゴミを呼び、とんでもないことになってしまうので、シジフォスの苦行のようなボランティアだが、楽しみながら継続している。楽しみなのが、雑木林の中に咲いている野草の花々、ひっそりと清楚に可愛く花を着けている様が何とも愛らしい。
 今回見つけたのは、リュウノヒゲともジャノヒゲとも呼ばれているユリ科の野草、白い花が可憐だったのでそっと触ってみたら、意外や意外、かっちりした堅いプラスチックのような手触りのしっかりした花だった。竜の髭に例えられる細長い線形の葉の間から、恥じらうように咲き出した白い花は、意外と逞しいのかもしれない。