武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 元気に巣立ったオナガの兄弟


 5月のなかば頃から住まいの周辺で、朝夕のある時刻、オナガの鳴き交わす声が盛んに聞こえるようになり、他の野鳥が追い払われたりして、周辺がオナガに占拠されたような感じになったことがあった。あまりに賑やかなので、注意してみていたら自宅の窓から見えるニセアカシアの枝に巣作りをしていることが分かった。
 地上から僅か3mほどの低い位置なので、ネコなどに見つからなければいいがと心配してみていたら、餌を運んでくる時などに目が合い、きつい警戒音で威嚇されることもあった。窓を閉めて知らんぷりをしていると、電線にとまって周囲を見回し、人通りの合間を見て巣の茂みに潜り込むことを繰り返していた。雨の日など卵の上で羽を広げて卵を守っているのか、2羽が交代で世話しているらしく、影ながら声援を送りたくなるような健気さだった。 (画像は、巣立ったばかりの4羽の幼いオナガ4兄弟、近くにムクドリも来ていて、なかなかの賑やかさだった)
 今朝方、外が賑やかなのでカーテンの間から外を見ると、巣の側の電線に4羽、若いオナガが仲良く並んでいるのを見つけた。親鳥は一回り大きいので子どもだとすぐに分かった。4羽の目線の先に、ちょうど巣があり、しばらく出入りしていたので無事に巣立ったことが分かりホットした。調べてみると18日ほどで巣立つとあった、鳥の成長の早さにはいつも感心する。産まれたと思ったら、あっという間に成鳥になって飛び立って行くので、応援していると置いてけぼりをくったような幽かな感慨が残るが決して不快なものではない。