武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 朝のワンプレート(10)


 中京圏(名古屋・岐阜周辺)を旅行していると、街の至る所に喫茶店が点在しており、入店してみると何時でもけっこう客が入っており、経営がチャンと成立しているらしいことに感心する。東京近郊では、今やほどんど喫茶店と呼べるような店舗が消えかけているというのに。
 そして、さらに驚くことに、それらの喫茶店に午前中に入ってみると、<モーニングサービス>というメニューがあり、激しい競争環境にあるせいか、出されてくる内容が盛りだくさんなことが多い。岐阜市内の喫茶店については、これまでの経験でも、モーニングサービスに失望したということが一度もない。通常のコーヒー一杯の価格そのままか、若干上乗せした値段で、とても美味しい朝食メニューが食べられる。これは素晴らしい地域文化ではないだろうか。
 試しに、ネットでモーニングサービスの画像を検索して、幾つかの画像をコラージュしてみた。私的にはややカロリー過剰かなと思わないでもないが、500円以内のワンコインでこれが食べられるのなら文句はない。不足しがちな野菜は、昼食か夕食でカバーすればいいことで、中京圏に暮らすなら、朝食は数軒のお気に入りのモーニングサービスをローテーションで回すのもいいかもしれないなどと思ったものだ。
右の画像はネットで検索してコラージュしたモーニングサービス、中京圏とは限りません。
 東京近郊に比べて、日常生活の時間も少しはゆっくり流れているのかも知れない。最近の話では、所により古くからある喫茶店が店をたたむケースが増えているという。古くから暮らしている方から、淋しいという話を伺った、中京圏の喫茶店文化は是非生き残ってほしいと願っているのは私だけではないと思うが、いかがだろう。
 
 前置きはこれくらいにして、朝の献立を紹介してゆこう。


3月某日の朝食(上) ・味噌汁(生青のり、豆腐、切り干しダイコン、ネギ)・ご飯・春菊のおひたし・人参の温野菜・茹でオクラのおひたし・レンコンのきんぴら・蕪の葉のおひたし・インゲンの温野菜・エリンギと油揚げのきんぴら・おセロリの白キムチ・花ワサビの浅漬け・真鱈子と春雨の旨煮・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳


3月某日の朝食(下) ・味噌汁(生青のり、ジャガイモ、ナメコ、切り干しダイコン、ネギ)・ご飯・菜の花のおひたし・人参の温野菜・ニガウリのきんぴら・エリンギと油揚げ炒め物・舞茸とナメコの旨煮・インゲンの温野菜・オクラのおひたし・セロリの白キムチ・レンコンのきんぴら・プレーンオムレツ半分・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳