『キラーストリート』サザンオールスターズ（ビクター）

　久しぶりにサザンの新しいアルバムが出た。さっそく買って聴いてみた。いつもサザンしっとりとした叙情的ロックを楽しく聴いてきたが、今回もたっぷり満足した。
　日本語をリズムとメロディーを基調に使うので、あっと驚く新鮮なサウンドと言葉の出会いが楽しめる。このグループの言葉遣いは今も面白く楽しい。ぐいぐいと曲にのって前進する悲しみの哀歌といえばいいか。ロックは、サウンドの推進力のことだとつくずく思う。
　本アルバムについているブックレットには、桑田佳祐による詳細なライナーノーツがあるので、曲に関する情報はそれで十分、そこで、私の耳で聴いた感想を三ツ星評価にして曲目の後ろに付けてみよう。極私的な好みを基調にしているので、曲の良し悪しを意味するものではなく気に入り具合の単なる表示と思ってください。
（☆☆☆）とても気に入った曲。
（☆☆）　まあ良いかなという程度に気に入った曲。
（☆）　　あまり気に入らなかった曲。

01)からっぽのブルース （☆）
02)セイシェル海〜の聖者〜 （☆）
03)彩〜Aja〜（☆☆）
04)JUMP （☆）
05)夢と魔法の国 （☆）
06)神の島遥か国 （☆☆☆）※沖縄民謡風で楽しい、身体をゆすりながらめちゃな歌詞を楽しもう。
07)涙の海で抱かれたい〜SEAOFLOVE〜（☆☆）
08)山はありし日のまま（☆☆）
09)ロックンロール・スーパーマン〜Rock'nRollSuperman〜 （☆☆）
10)BOHBONo.5 （☆☆☆）※ぐいぐい先へ進む推進力抜群、傑作。
11)殺しの接吻(キッス)〜KissMeGood-Bye〜（☆）
12)LONELYWOMAN （☆☆）
13)キラーストリート （☆☆☆）※哀愁溢れるインストルメンタル、しんみりする。
14)夢に消えたジュリア （☆☆☆）※ひたすらに美しいラブソング。
15)限りなき永遠(とわ)の愛（☆）

01)ごめんよ僕が馬鹿だった（☆☆）
02)八月の詩(セレナード) （☆☆）
03)DOLL （☆）
04)別離(わかれ)（☆☆）
05)愛と欲望の日々 （☆☆☆）※推進力たっぷり。乗りやすい傑作。
06)Mr.ブラック・ジャック〜裸の王様〜（☆☆☆）※サザンの世相風刺歌は刺激的で面白い。
07)君こそスターだ （☆☆）
08)リボンの騎士 （☆☆☆）※原由子のニュートラルなボーカルと歌詞のエロティシズムの出会いが秀逸。
09)愛と死の輪舞(ロンド) （☆☆☆）※曲の推進力が抜群。
10)恋人は南風 （☆）
11)恋するレスポール （☆）
12)雨上がりにもう一度キスをして （☆☆）
13)TheTrackfortheJapaneseTypicalFoodscalledKaraage&Soba　キラーストリート(Reprise)（☆☆）
14)FRIENDS（☆☆☆）※この曲は本アルバムの白眉、傑作。８分間があっという間に過ぎる。
15)ひき潮〜Ebb Tlde〜 （☆）