武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 二十四節季の大寒を過ぎて(画像は以前にトルコでみつけた石のレリーフの鳥)

toumeioj32006-01-28

 今年の小寒は1月5日(木)で大寒は1月20日(金)。この小寒から大寒までの15日間が一年中で一番寒さが厳しい時期だとされている。確かにこの時期、早朝の散歩をしていると、手袋の先がジンと痺れて武蔵野の寒さを体感する日々が続いた。
 この後、2月4日(土)が立春二十四節気の最初の節に当たる日となる。この立春の前日2月3日(金)が節分。立春が暦の上では新しい年の始まりを意味するので、そうするとその前日は前の年の最後の日、つまりは大晦日を意味することになる。節分の豆まきは、前の年の邪気を払い新しい年の無病息災を呼ぶ意味があるという。
 さて、大寒を過ぎて朝の散歩をしていると、心なしか日の出の時刻が早くなりはじめたことが分かる。日の入りは12月の中ごろと比べて確実に遅くなってきている。店頭では、気の早い菜の花の蕾などが野菜として売られており、購入して春遠からじの味覚を楽しんだ。ダウンのコートに身を包んでいるとそれほど寒気を気にすることなく快適に歩ける。20分ほど歩くと背中に熱がこもり薄っすらと汗ばむ気配がある。日が差すと顔を朝日に向けて眼を開いて眼底に朝日を呼び込むことにしている。視神経が朝日を浴びて、夜の眠気がすっきりと拭い取られる気分になる。寒風を押しのけて歩くのは悪い気分ではない。