武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 スダジイとクスノキが満開


 何日ぶりかで早朝の航空公園散歩に行ってきた。園内の樹木の花が交代していることを期待してカメラを持っていった。予想通り、散りかけていた花々は散りつくして花の時期を終えており、数日間でもハッキリと季節が移り変わっていた。
 今朝の見ものは、園の中程にあるスダジイの巨木が満開になり、周囲にむせ返るような芳香をたなびかせていたこと。食用になるドングリだそうだが、盛大に咲き誇っていた。シイノキの仲間がたくさん花をつける年は、雨が多いと昔の人は言った。ひょっとしてこの満開は、天候異変のシグナルだろうか、昨年もたしかよく咲いていたように記憶しているが。

 もう1種類、クスノキにも一斉に花が咲いていた。遠くから見ると若葉の輝きのようにも見える。クスノキは巨木が多いので、演出効果は抜群、園内の風景がにわかに豪華に盛り上がっていた。見上げていると、風が吹くたびにぱらぱらと花びらが降ってきていた。あるいは盛りを過ぎたのかもしれない。アニメのトトロが住み着いていた塚森の大樹も確かクスノキだった。
 この公園を歩くようになって、木々にも派手ではないが季節が来ると花が咲くことを意識するようになった。