武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 《夏野菜のトマト漬け》

 先日、NHKの「ためしてガッテン」という番組でトマトの特集を見た。この国のトマトの旨味は種の周りと皮にあるので、ヘタ以外のすべてを活用する調理法が、この国のトマトに適した調理法だという内容だった。小林カツ代さんの「漬けものとっておき」という本を参考にした<夏野菜のトマト漬け>を思い出した。作り方が簡単なわりには、味が豊かで奥深く、気に入って夏になるとよく作り好評なので紹介してみよう。

[材料] ①トマト2個、②玉ねぎ半分、③セロリ1本、④ピーマン緑と黄色各1個、⑤唐辛子1本、⑥食塩小匙4分の1。
[作り方] (1)上記①〜④の野菜をすべて1cmの正方形の形にきざみ、(2)種を取った唐辛子と分量の食塩と一緒に混ぜ合わせ、(3)容器に入れ軽く押さえて冷蔵庫で冷やす。(4)2時間で食べられるが、冷蔵庫でも5日間以内に食べきること。
[セールス・ポイント] たったこれだけなのに、トマトの酸味と旨味が、タマネギの甘みと混ざり、セロリとピーマンの香りを吸収して、何ともいえない風味を作り出します。オイルを一切使わない低カロリーのサラダ感覚の漬け物です。キリッと冷やして出すと、暑苦しい夏場、どなたからも喜ばれます。是非お試しあれ。