武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 武蔵野に初霜、亜熱帯性の野菜や哀れ


 何日か確認は出来なかったが先週のある日、冷え込みがきつかった早朝、仲間と一緒に借りている菜園一帯に初霜が降りたという話を農家から聞いた。暦では10月24日が霜降、11月7日が立冬となっているから、季節的には何の不思議もないことだが、趣味的に栽培してきた亜熱帯性のトウガラシ達ハバネロと島トウガラシは、劇的なまでに悲惨なことになってしまった。 (画像は最後に収穫したハバネロと島トウガラシ、実の方も心なしか元気がない)
 植物の霜焼け状態、低温による火傷と言えば、少し想像していただけようか、可哀想で哀れで惨めで、とても画像でお見せできるような状態ではなくなっていた。その前の週までいっぱい青い実を付けて、元気に葉っぱを広げていたものが、完璧なまでの全滅状態、再生不可能であることは一目で分かった。なんだか可哀想なことをしてしまったような気になりシュンとなってしまった。何故か<追悼><黙祷>と言う言葉が頭に浮かんだ。

 全滅したトウガラシのすぐ横に植えた、寒さに強いブロッコリーの何とも元気なこと、嬉しそうに逞しく葉を広げ、霜が降りたことなどまったくお構いなし、気候の適不適が鮮明な対照をなしている。
 最後に、色づきかけていた残りの実を収穫して、今年のトウガラシ収穫の幕を閉じることにした。なお、ここまで無事に何とか実を付けたのは、お店から苗を買ったやつ、種を買って育てようとした島トウガラシとキムチトウガラシは、花を付けることも実を結ぶことも出来ずに、10cm足らずのまま、霜にやられて全滅してしまった。申しわけない(合掌)。 (左の画像は今月中旬頃のまだ元気だったころの島トウガラシ、1週間後、霜にやられて無惨な姿になろうとは!)
 何とも印象深いトウガラシ栽培1年目であった。