武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 召しませ、初冬の味覚<葉わさびしょうゆ漬け>


 お気に入りの野菜スーパー「ヤオフジ」で、<葉わさび>のパックを見つけた。売れ残っていた最後の1パックだったらしい、すぐに買い物かごに入れた。春先には<花わさび>と言う名で、愛らしい白い花を付けたものがでるのを楽しみにしている。今は初冬、この時期は葉わさびなのか。
 さっそく花わさびのレシピに、少し工夫をして調理してみた。わさび独特の香りと強烈なツンとくる辛さを狙ってやってみた。結果は、強烈も強烈、鼻の奥に見えない刺を突き刺されたような爽やかで鮮烈な刺激、あまりの辛さに頭がクラッとした。
 山葵がお好きな方は、是非お試し頂きたい。以下に、簡単にレシピを記しておきます。
(1)葉わさびを3cm程度の長さに切りそろえ、付着している土やゴミを洗い流す。根本も土を取り薄く刻んで使います。
(2)刻んだ葉わさびを、75℃に暖めたお湯に、30秒浸し、ざるに移してお湯をきります。(沸騰したお湯だと辛み成分を作る酵素が死んでしまうためらしい、私は調理用温度計とタイマーを使いながら調理しています)
(3)お湯をきった葉わさびを密閉容器(タッパー)にいれ、蓋をして激しくふりながら、数分蒸らします。
(4)蒸らし終わった葉わさびを、ジッパー付きビニル袋に移し、醤油とダシを合わせた調味液と混ぜ合わせ、空気を追い出して密封して1日程度冷蔵庫で寝かしておきます。ビニルを圧迫して葉わさびの組織をつぶした方が、味のしみこみ具合も良く、辛さがよく出るようです。
 ネットで調べると、<花わさび>と<葉わさび>が区別されていなくて、また、調理法も様々のようです。ポイントは、(1)沸騰したお湯ではなく、少し冷ましたお湯に、短時間さらすことと、(2)出来るだけ空気を遮断して、何らかの方法で組織を壊してやること、この2点は共通しているようです。
 ちなみに私が購入したもののシールでは、産地は静岡県となっていましたので、伊豆方面で取れたものかなと想像しました。