武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 久しぶりのユーザー車検


 リタイヤして時間だけはたっぷりあるので、自家用車のユーザー車検に行ってきた。10年以上前に、社会勉強にと一度チャレンジしてことはあるが、その後、現役の気ぜわしさにかまけて、知り合いに任せっぱなしだった。せっかく時間だけはあるので、今回、心機一転、ユーザー車検に再チャレンジしてみることにした。(画像はホイールカバーを外したままの車検が終了したばかりの愛車)
 事前にネットで車検を予約しておいたのが、今日の午前中の1ラウンド、8:30〜10:15受付だった。ネットの予約が受理されると、メールで連絡があり、以下のような必要書類が知らされる。

①検査申請書(OCRシート第3号様式又は専用第3号様式)
②自動車検査票(右欄に手数料の自動車検査登録印紙及び自動車審査証紙を貼付)
③自動車検査証
④点検整備記録簿
自動車重量税納付書(重量税印紙を貼付して納付)
自動車税納税証明書
自動車損害賠償責任保険(共済)証明書

 この中でユーザーが事前に準備しておくのは、③の自分の車の車検証と④の点検整備記録簿、⑥の自動車税納税証明書。多分悩ましいのは、④の点検整備記録簿だろうが、今回は車載のメーカーの点検整備記録簿に、自分なりの点検結果を正直に記入、整備事項なしでゆくことにした。スタンドで洗車、ボンネットを開けて紛れ込んだ落ち葉を取り除き、借りた雑巾で軽く汚れを拭き取った。エンジンオイルは1万kmごとに交換しているし、タイヤの空気圧は適宜点検している。タイヤの減り具合もまあまあ、日頃の運転でも不具合を感じないので、このままでゆくことにした次第。
 車検場に車で行き、受付で少しまごついたが、係員はユーザー車検にとても親切、分からないことは丁寧に教えてくれた。記入する書類を一括購入して、必要な費用を窓口で払うと、印紙など総て貼ってくれて、自賠責にも加入して、検査コースへ車を運転して進む。書類の記入も見本が用意してあり、代書をたのむ必要はまったく感じない。
 検査コースでは、ブレーキやライト、ウインカー、ワイパーなどの保安部品の検査と、車体下部の点検、排ガス検査などがあって終了、最後の係官が総合的な合格判定をする。総ての検査に合格すると、再び書類をもって指定された窓口で、新しい車検証とステッカーをもらい、そこで総てが終了する。かかった費用をすべて書き出してみると以下のようになる。

検査関連の用紙一式・・・・・・・20円
自賠責保険2年分・・・・・・ 22,470円
検査登録印紙代・・・・・・・・・・ 400円
審査証紙代・・・・・・・・・・・・ 1,400円
重量税印紙代・・・・・・・・・・40,000円
合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・64,290円

 人件費や整備部品代、工賃などは一切入っていない、最低限の車検費用である。これからの2年間、どこかに不具合が生じたら、自分で直すか、無理なら整備工場に依頼して直してもらうことになる。車検業者に依頼しないで、じぶんでやるユーザー車検は、以上のような具合でした。車検とは、現時点で車体などに走行上、特に問題となるところがないと言うこと、今後の2年間の保証するものではない。
 最近の日本車についてつくづく感じていること、走り出して10年以内もしくは10万km以内なら、ほとんど故障らしい故障をしないという総合性能はまことに立派、このことを念頭においてこの国の車検制度と付き合うのも、ユーザーの節約の知恵というもの。