武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ワンプレートなブレックファスト(1)


 数年前にロンドンとその周辺を旅して、イングリッシュ・ブレックファストが、どうして評判が良いのか、毎朝食べる朝食を賞味してつくづく納得した。昼食や夕食はあまり感心しないのに、朝食だけは間違いなくどこでも、量も質も味も共に充分に満足できる出来だった。どこへ行ってもイギリスの朝食は手抜きなし。産業革命頃から脈々と受け継がれてきた伝統らしいが、産業革命の過酷な労働の日々を朝食が下支えしたのかもしれないと思い得心して帰ってきた。

 その経験を参考に数年前から、退職して朝食の時間がゆったりとれるのを幸い、充実した朝食作りを心がけるようになった。最近、なんとか満足のゆく朝食が作れるようになってきた。昨年のダイエット中も、食べ続けて大丈夫だったので意を強くして、今年は折に触れてここにアップしてみようという気になった。

 高齢者の味覚と栄養を満足させるものなので、視野が狭く一般の参考にはならないかもしれないが、良かったらチョット覗いて見ていただきたい。若い人に出してみたら、こんな家庭的なご飯は久しぶりと、けっこう喜んでくれたので意を強くした次第(笑)。

 ここ数年試みているのが、ワンプレートへの盛りつけ、一時期、ワンプレート・ランチが軽食レストランで流行したのがヒント、円形のプレートも試してみたが狭かったので、今は画像のような長方形の大型白色の磁器プレートを使用している、栄養のバランスが一目で分かり、食器洗いも楽なので気に入ってしばらく続いている。

 このシリーズでは、特別の日のハレの日の食事や、お客さんを招いた時のよそ行きのご馳走ではなく、日常的な日々の食事について考えたことをレポートしていきたい。どこの家庭でも普通に食べている普段の食事が一番大事だという考えからである。たまにしか食べないご馳走を語ることは華々しいがどこか虚しい。ご馳走を常食にすればゴールは肥満である。

それでは、今朝の献立を紹介しよう、左の上から下へ、ブロックごとに紹介していこう。
・茹でモヤシのゴマだれ、
・茹で白菜のゴマだれ
・白菜キムチ
・小鰯の卯の花
・チンゲン菜のおひたし
・菜の花のおひたし
・ゴボウの含め煮
・レンコンの甘酢漬け
・赤カブの酢漬け
・長芋の含め煮
・プレーンオムレツ

それに
・味噌汁(自家製の割り干しダイコン+薄揚げ+豆腐)
・白米ご飯7分盛り
・画像に入っていないがコーヒー入りホット牛乳1カップ

*ご覧の通り野菜がメイン、しかもオイル類を出来るだけ使わず、茹でるか蒸すかどちらか、減塩のため酢漬けなどお酢を味付けに使うことが多くなっている。食材は混ぜ合わせないで一品ごとの持ち味を愉しむよう心がけている。そのためにタレやドレッシングにひと工夫。卯の花とキムチは加工食品、その他は自家製。作り置きが多いので20分以内で準備できます。