武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 朝のワンプレート(2)

 毎日の食事を引き受けるようになって、一番真剣に検討したことは、以前にも書いたことがあるけれど、食材をどこから仕入れるかということ、台所を預かるものの、これが第1の課題だ。自宅から半径1km以内に大型のスーパーが地域生協の他にもう2店舗と3つあり、半径500m以内の小型スーパー2店舗と合わせれば、可成り便利な住宅地といえる。
 しかし残念なことに、贔屓にしていた個人経営の八百屋が数年前に廃業してしまい、10年ほど前に鮮魚店が閉店したことと合わせて、仕入れ先の不満がなくはなかった。
 そんな折、数年前に知り合いから、2kmほど離れた所にある大型八百屋と大型鮮魚店の複合施設を教わり、仕入れの幅がぐんと拡がり、ほぼ仕入れ先の不満は解消された。広域展開しているこの大型八百屋の品数と生産地の広がりは凄い、国内は沖縄から北海道、海外は東南アジアから南米までと、地球上の至る所から生鮮野菜が来ていて、今がどんな時代かよく分かる。最近では、メキシコ産のアスパラが瑞々しくてとても美味しかった。
 今では週に1〜2回はその遠くの複合施設で仕入れ、短期的に不足した食材を1km以内の5店舗で特定のお店に偏らないように買い足すことにしている、どこも潰れては困るから(笑)。
 生鮮食料品は週を超えて買い置きしておく訳にゆかないので、どんなに安くて新鮮でも、少量を多種仕入れて、回転よく使い切ってゆくしかない。近くに良い店があるかどうかで、食生活の質に大きな違いが出てくる。一度、どこか大きな卸売り市場の近くに住んでみたいというのが、台所を預かるようになった私ののささやかな夢である。
 前置きはこれくらいにして、朝の献立を紹介してゆこう。


3月某日の朝食(上) ・ワカメスープ(白髪ネギ、油揚げ、ワカメ、切り干しダイコン、春雨)・ご飯・春菊のおひたし・モヤシのおひたし・レンコンのキンピラ・ニラのおひたし・赤蕪の甘酢漬け・アスパラの温野菜・オクラの温野菜・新タマネギの白キムチ・白菜キムチ・オムレツ・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳


3月某日の朝食(下) ・ワカメスープ(ネギの芯、ワカメ、切り干しダイコン、干し椎茸、春雨)・ご飯・春菊のおひたし・モヤシのおひたし・アスパラの温野菜・大豆とヒジキの煮物・エリンギと油揚げのキンピラ・人参の温野菜・赤蕪の甘酢漬け・ブロッコリーの温野菜・レンコンのキンピラ・豆鰺のショウガ煮・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳


 何年も同じような朝食が続いているが、食材を少量多種盛りつけているせいか、こうゆう献立はなかなか飽きない。