ためしてガッテン「急増する新型･栄養失調の恐怖」に触発されて

　先日、NHKの生活情報番組「ためしてガッテン」を見て、高齢者の栄養失調の話題が気になったので、さっそく番組に登場した＜10品目シート＞なるものをダウンロードし、プリントアウトして我が家の栄養状態をチェックしてみた。
　僅か10品目と侮る事なかれ、意外なことに一日三食を総合してみても、一度も10品目すべてを摂取した日がないではないか。日頃から、食事が偏ることがないように注意してきたつもりだが、具体的に記録を取ってみると、やはり高齢者特有の偏りがあることが分かった。海草類も思い出したように食べているのが実態だった。野菜の取りすぎだけでは自慢にならないことがよく分かった。
　高齢者世帯や一人暮らしの高齢者は、子育てに配慮したり若い世代の好みに合わせたりする必要がなくなり自分たちの嗜好を優先する結果、自然に肉や卵などを食べなくなる傾向があるようだ。高齢者の新型栄養失調とは、要するに動物性タンパク質不足のことだった。
　番組でも紹介されていた＜10品目シート＞見ると、とてもよく考えられており、チェックしなくても誰もが食べているはずの食品は割愛してあり、人によって偏りがちな食品だけをうまくグループにまとめてある。10品目に絞り込み、多からず少なからず、程良くまとまっているところが実践的で実によろしい。ほんの少しでも食べていれば○をつけて、○を数えるだけと簡単なのもいい。1日の合計と縦の10日間の合計の両方が集計できるのもいい。
　自分の食生活について、栄養的にチェックしてみたい方は、是非試してみられるようお勧めしたい。以下のURLをクリックするとpdfファイルがダウンロードでき、直ぐにプリントアウト出来ます。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/pdf/10hinmoku.pdf